深海の生物 番外編 水圧とは | プロカメラマンのプライベート旅行術

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コマーシャルカメラマンのe-mat(イーマット)です。

一年に一度海外旅行を楽しんでいます。

プライベート旅行なので撮影は二の次です・・・と言いながらついついカメラに集中してしまうことがしばしば。そんな写真や道具などをアップします。

今回は水圧についてです


とりあえず写真をご覧ください



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右はご存知カップヌードル

左はおもちゃではなく水圧で縮んだものです


M君の解説です


このシーフードヌードルは水深約1000メートルに沈めたものです。
だれも気付いていませんが、地上の人間には常に1気圧(10トンくらい)の気圧がかかっています。しかし、人間は同時に10トンの気圧の空気を吸っているため、
人間の肺の中の気圧と、外気の気圧がつり合っているので潰れません。
一方、水圧は空気だけでなく、水の重さまでが加わるので、1気圧+水の重さを受けます。
水は空気と比べてずっと重いので、10メートル深くなるごとに1気圧づつ増えるため、1000メートルだと100気圧を超え、1平方センチに100キロの力がかかります。

カップの材質は発泡スチロール。発泡スチロールの名前のとおり、粒の間に空気が入っています。
水圧によってカップが潰れると、発砲スチロール内の空気は海の中に逃げていってしまいます。
だから陸上に上がり圧力が元に戻っても、容器は潰れたままの状態を保っています。

では深海魚が高い水圧の中でもなぜ生活できているのかというと、簡単に言えば体の内側から同じ力で押し返すことができているからです。
外側と内側の圧力が釣り合っているので、潰れません。 体の中にも、同じ圧力の水が満たされていれば、潰れないで済むのです。
それで、深海魚の場合は、浮き袋を持たないものや、浮き袋に空気を入れないようにする体の作りになっているものが多いです。
深海のサメは肝臓の油が浮き袋の代わりになって浮いたり沈んだりする構造をしています。
そのため、深海魚を急に水面に引きあげると、気圧に比べ魚の圧力の方が強いため、体内にあるガスが急にふくらんで、体が破裂したり、
目が飛び出したり、内臓が口から出てしまいます。

ちなみに日清カップヌードルシリーズ以外の容器は質があまり良くないらしく、深海に持って行くと壊れてしまうと聞いたため、
この容器を選んだ記憶があります。ついでに海なのでシーフードにしました。
深海の水圧にも耐える、日清のカップヌードルシリーズの容器は意外と凄いものなのかもしれません。


「尚、撮影後カップヌードルはスタッフがおいしくいただきました」





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