『村上春樹はくせになる』
■というわけで、先日の宣言どおり読みましたー。
■今まで読んできた村上春樹解説本ではいちばん良かったかも。ポイントは作品からは決して離れない、という著者のスタンスがいい。
■ぼくは結構、ハルキ解説本を読んでいる自信がありますが、これ!といった一冊に出会ったことがありませんでした。
■どうも、作品から離れた評論が多いんですよねぇ。そのドグマとぼくが感じているのは柄谷行人の『終焉をめぐって』かなぁ。『1973年のピンボール』をターゲットして、アイロニーなきロマン小説とか作品から離れた視点で批評しております。で、何が言いたいの? という点が曖昧なんです。たしか結論は<『1973年のピンボール』は、大江健三郎の『万延元年のフットボール』のパクリである>という信じがたいものだった記憶が。
■閑話休題。この本で印象に残ったのは『ダンス・ダンス・ダンス』のことかなぁ。ぼくはこの小説が好きなので、興味深く読みました。
■とりわけ、『ダンス・ダンス・ダンス』と『ノルウェイの森』というふたつの作品位置が、あちら側とこちら側と対照的なものであるにも関わらず、登場人物の役割と作品の深淵に流れる村上春樹の想いは同じであることを指摘する箇所が良かったです。しかも、その指摘は外部の批評に頼るのではなく、村上春樹自身の作品から作品を考える点が潔かったです。
■ひさびさに『ダンス・ダンス・ダンス』を読もうかと思ったくらい。『風の歌を聴け』から『アフターダーク』まで評論してありますで、おすすめです。
村上隆
■今日はとくに予定なし、の1日です。読みかけの本とiPod、まだ使いこんでいないデジカメを持ってどっか行こうかなぁと考え中。こういう「何しようかなぁ」と考えている時間って大好きです。仕事でもプライベートでも。
■スガシカオの『午後のパレード』とか、フリッパーズ・ギターの『ラブ・トレイン』を部屋でまったり聴いている、ちょい幸せな気分です。
■そういえば、昨日「カンブリア宮殿」の村上隆の回をようやくチェックしました。おもしろかったです。
■今、日本人で海外から評価の高いアーティストって、村上隆と森村泰昌と福田美蘭の3人かなぁ。まぁ、あとは奈良美智とか宮島達男とかもいるけどね。
■で、ぼくが驚いたのは彼がボナールが好きだったということです。ボナールって画家はゴッホと一緒で後期印象派に属する画家なんですけど、知名度がいまいち。描く絵のモデルはだいたい病弱な奥さん(マルトって言ったかなぁ)のみ、という限定的な環境で絵を描いていた画家です。
■ぼくはルノワールを筆頭として、印象派の絵画は大っ嫌いなんですが、唯一、ボナールの絵だけは例外。彼の絵は観るたびに発見があって、すごく好きなんです。ただ、村上隆が彼の絵が好きで好きで仕方なかったのは、かなり意外でした。
■番組のなかで村上隆は「その作品ができるまでの過程のストーリーを上手に紹介せねばならない」と語っていて、実際にそれが受け入れられるVTRが流れていた。
■それを観てぼくが気づいたのは、村上隆の作品ってある種アイコン的な役割を果たしている作品が多いなぁということ。たとえば、4,800万で売れた美少女フィギュア『ヒロポン』などは、美少女フィギュアが高額落札という点が大切なのではなく、その過程が重視されていると。
■つまりは、美少女フィギュアという立場は、作品アイコンとしてうってつけの表現形態であるということです。だからこそ、仏像をつくったりしてるのかなぁ。要はアイコンとしての役割がまずあって、そこに作品の質が付随するというものです(彼が現役大学生に嫌われる理由はたぶんここだな)。
■今後は岡本太郎みたいに巨大なモニュメントを作る機会があると面白いなぁー。2016年の東京オリンピック! うーん、いかがでしょう。
■スガシカオの『午後のパレード』とか、フリッパーズ・ギターの『ラブ・トレイン』を部屋でまったり聴いている、ちょい幸せな気分です。
■そういえば、昨日「カンブリア宮殿」の村上隆の回をようやくチェックしました。おもしろかったです。
■今、日本人で海外から評価の高いアーティストって、村上隆と森村泰昌と福田美蘭の3人かなぁ。まぁ、あとは奈良美智とか宮島達男とかもいるけどね。
■で、ぼくが驚いたのは彼がボナールが好きだったということです。ボナールって画家はゴッホと一緒で後期印象派に属する画家なんですけど、知名度がいまいち。描く絵のモデルはだいたい病弱な奥さん(マルトって言ったかなぁ)のみ、という限定的な環境で絵を描いていた画家です。
■ぼくはルノワールを筆頭として、印象派の絵画は大っ嫌いなんですが、唯一、ボナールの絵だけは例外。彼の絵は観るたびに発見があって、すごく好きなんです。ただ、村上隆が彼の絵が好きで好きで仕方なかったのは、かなり意外でした。
■番組のなかで村上隆は「その作品ができるまでの過程のストーリーを上手に紹介せねばならない」と語っていて、実際にそれが受け入れられるVTRが流れていた。
■それを観てぼくが気づいたのは、村上隆の作品ってある種アイコン的な役割を果たしている作品が多いなぁということ。たとえば、4,800万で売れた美少女フィギュア『ヒロポン』などは、美少女フィギュアが高額落札という点が大切なのではなく、その過程が重視されていると。
■つまりは、美少女フィギュアという立場は、作品アイコンとしてうってつけの表現形態であるということです。だからこそ、仏像をつくったりしてるのかなぁ。要はアイコンとしての役割がまずあって、そこに作品の質が付随するというものです(彼が現役大学生に嫌われる理由はたぶんここだな)。
■今後は岡本太郎みたいに巨大なモニュメントを作る機会があると面白いなぁー。2016年の東京オリンピック! うーん、いかがでしょう。