『芸術/批評 0号』
■藤枝晃雄(ふじえだ てるお)監修の『芸術/批評 0号』を読む。こういうお固い美術論文集を読むのは実にひさびさでした。
■相変わらずに藤枝晃雄は、美術界における批評の不毛ぶりを嘆いていました。巻頭言ともなるインタビュー「メタ理論を遁(のが)れて」では、岡崎乾二郎(おかざき けんじろう)をやり玉に挙げ、フォーリマリズム批評の観点から徹底的に叩いていました。
■この本で一番おもしろく読んだのは、ジャクソン=ポロック作『カットアウト』の制作年の検証をおこなう論文でした。大島徹也著。制作年を特定するために調べられた資料とその質が高くて興味深かったです。
■この『芸術/批評』シリーズは、まだ続編があるらしいので、もっと買う予定です。