君のために定期預金を始めたんだ。 | 泡姫日記~風俗嬢の戯言~in Ameblo
2005年09月30日(金)

君のために定期預金を始めたんだ。

テーマ:♂-log
経営してる飲食店が上手くいってないという話を訊ねもしないのに話して聞かせ、

それにあたしが同情したり身をのりし出して話を聞いてあげたらとても喜んだおじさん。

あたしの出勤に合わせて、毎回予約を入れるおじさんに、

「負担になるから、来てくれるの時々でいいよ。あたしはそれで充分」

って言ったら、

「それくらいは、大丈夫だよ。君が仕事してるのに来ないでいる方が、僕は辛いよ」

なんて言ってのけたけれど、彼の財布は店に料金を払ったらいつもすっからかんになる。

彼のスーツがいつ買ったのか解からないほどにくたびれていることや、

もう最近では見ることもない、古臭いネクタイばかりを付けていること、

しっかり磨かれているけれどかかとの擦り切れた革靴を履いていること、

店舗をひとつ手放そうとしていることは、承知の事実。


「君のために定期預金を始めたんだ」

おじさんは唐突に言った。嬉しそうに笑みを浮かべて。

まだ、一枚も服を脱がせていないのに。

ゴソゴソとカバンをあさって、一冊の通帳を取り出した。

カバンはすっかりくたびれていて小さなレシートたちが沢山泳いでいる。

通帳には、2か月続けて2万円が記されていた。


「例えば、3年後には時計もバッグも買ってあげられるよ。楽しみにしててね」

喜ぶべきところだ。「いやん、嬉しい♪」って過剰なくらいに喜んであげるべきところだ。

あたしがおじさんの働く意欲を高めてるって、そんな風に高飛車になっていいところだ。

あたしのおかげで、おじさんに少なくとも3年間の楽しみが出来たのだと得意になっていいところだ。

あたしはひきつって上手く笑えない。

あたしが笑えば、おじさんの満足感は満たされると解かっているのに、上手いこと笑えない。

「どうしたの?嬉しくない?」

あたしは、ひきつった笑顔で答える。

「うん。ありがと。嬉しい」

おじさんは満足そうに頷く。あたしの心の中も知らないで。

「何がいいかなぁ、考えておいてね。街を歩いててもついつい君に似合いそうなものを探してしまうよ。

あぁ、楽しみだなぁ、3年後」


あたしの中に納まったおじさんのちんちんを、あたしは包み込み締め付ける。


今、あたしは自分に嫌悪感を覚えている。

おじさんに情を抱く、あたしの人間らしさに。

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