今月18日、『FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016』の決勝が、横浜国際総合競技場で行われ、欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)が対戦しました。
レアル・マドリードは言うまでもなく、世界一のサッカープレイヤーとも称賛されているクリスティアーノ・ロナウドなどを擁する世界有数の強豪クラブであり、この大会にもスーパーシードとして登場し、準決勝で、北中米カリブ王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)を2-0で下して決勝進出を果たしました。
一方の鹿島アントラーズは、開催国である日本の王者として、1回戦から登場。
1回戦で、オセアニア王者のオークランドシティ(オーストラリア)を、2-1で下し、2回戦では、アフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0で撃破。
快進撃は続き、レアル・マドリードと同じく、スーパーシードとなっていた南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0で破り、ついに決勝進出を果たしたんですね。
12月8日、11日、14日と試合を重ね、疲労の色を隠せない鹿島アントラーズと、12月15日に初戦を行ったレアル・マドリード。
世界中のほとんどのサッカーファンがレアル・マドリードの圧勝を信じて疑いませんでした。
案の定、前半9分に、レアル・マドリードのベンゼマ選手がゴールを決め、一方的な試合展開の幕開けかと思われました。
しかし、鹿島アントラーズの柴崎選手が見事なボレーシュートを決めると、そこからはゴールが決まらない展開が続き、前半を1-1という引き分けで折り返します。
この時点でも、後半からレアル・マドリードが本気を出して、圧倒すると思っていたサッカーファンも多かったでしょう。(ドイツW杯の日本VSブラジルで、日本が1点入れた途端、圧倒的な試合を見せたブラジルを思い出しました)
しかし、大方の予想を覆し、追加点をもぎ取ったのは、鹿島アントラーズ。
またもや、柴崎選手のシュートが決まり、なんと鹿島アントラーズがレアル・マドリードからリードを奪う展開となりました。
その後、PKを与え、追いつかれてしまうわけですが、両者譲らない展開が続き、ついには延長戦に突入。
最後は試合数の差か、立て続けに2点を奪われ、2-4で負けてしまったわけですが、思いもよらぬ善戦に、日本のファンは愚か、世界中のサッカーファンの多くが、鹿島アントラーズの勝利に期待したのではないでしょうか。
誰もが、レアル・マドリードの圧倒的な強さを予想していた中、このような素晴らしい試合で、世界中のサッカーファンを驚かせた鹿島アントラーズ。
実は、今年の国内リーグで、鹿島アントラーズは浦和レッズ、川崎フロンターレに大差をつけられ、3位に沈んだにもかかわらず、チャンピオンシップで2チームを破り、年間優勝に輝きました。
しかし、大差での3位にもかかわらず、年間優勝を勝ち取った鹿島アントラーズには、制度とはいえ、少なからずブーイングが沸いていたんですね。
これらのブーイングにより、わずか2年で、この2ステージ制度は終わるわけですが、その強さを世界の舞台で証明した鹿島アントラーズは、素晴らしいチームでしたよね。
この試合では、主審がレアル・マドリードのキャプテンであるセルヒオ・ラモスに対し、イエローカードを出すべき場面で出さなかったというシーンがあり、地元紙でも誤審であると認めるほどの判定がありました。
フェアであるべき立場の主審ではありますが、誰もがレアル・マドリードの勝利を疑う事がない状態で、あの場面でイエローカードを出す決断を下せなかった気持ちは、わからなくもないです。(ダメなんですけどね(笑))
悔しいことですが、世界的にみても、鹿島アントラーズがレアル・マドリードに勝つことは、許されない事だったのでしょう。(ヒールってやつですね)
しかし、今回の1試合で、世界がJリーグを見る目も、少しは変わったことでしょう。
日本では、いまだに代表戦以外は、そこまで注目されることはないですが、チームの世界的な価値が上がる事で、より日本のサッカー界が盛り上がってくれると嬉しいですね。
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