貯金35という圧倒的な数字を残し、25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島カープ。
ですが、開幕前に、広島カープを優勝予想する人は、ほとんどいませんでした。
その一番の理由として挙げられるのは、やはり「前田健太選手の移籍」でしょう。
昨季15勝を挙げた絶対的エースが抜け、新大黒柱として期待されていた新人の大瀬良投手も怪我で離脱、新外国人として獲得したジャクソン、ヘーゲンズ両投手も実力が未知数にもかかわらず、目立った変革も行われなかったため、昨季の成績(4位)から大幅に下がるのではないかと予想されたんですね。
しかし、ふたを開けてみれば、昨季5勝止まりだった野村投手が現在まで14勝をマーク、昨季14勝を挙げ活躍したジョンソン投手も同じく14勝と、両エースが最多勝争いをする活躍を見せているんですね。
前田投手が抜け、たしかに先発不足が否めなかったわけですが、福井投手をはじめ、九里投手、戸田投手、中村(恭)投手、薮田投手など若い選手が、代わる代わるに穴を埋める活躍を見せ、見事に乗り切ってみせたんですね。
また、今年のカープの強さの象徴「逆転勝利」を演出できた功績として、中継ぎ投手の活躍は大きかったですよね。
新外国人として獲得したヘーゲンズ投手とジャクソン投手が大当たりの活躍、昨季、怪我などを含め満足な活躍が出来なかった今村投手、一岡投手の飛躍、盤石な抑えとして成長した中崎投手などにより、試合後半のカープの失点は大幅に減りました。
そしてなんといっても、レジェンド・黒田投手の活躍は外せないでしょう。
日米通算200勝という偉業を達成し、現在までに9勝を挙げています。
そして、成績以上に、その存在感がチームに与える影響は大きかったことでしょう。
黒田選手は、周りの選手が近づきやすいよう、食事に誘うなどの配慮をし、先輩後輩といった壁を取り払う働きかけをしました。
そうすることで、周りの若手選手が、昨季以上に、黒田選手に対し教えを乞うようになったそうです。
そういった技術面もそうですが、メジャーリーグで学んだキャプテン・シーも、大いに発揮していました。
優勝が決定した試合で、安倍選手がデッドボールを食らった際、闘志むき出しに相手投手を威嚇していましたよね。
あのような先頭を切った行動が、若手選手にもたらす影響は大きかったのでしょう。
一人一人の投手の活躍ももちろん素晴らしかったですが、今季はどちらかというと、ピンチな状況下の中、配置などを上手くやりくりし、それに見事に応えた投手陣といった感じでしょうか。
それでも、1シーズン通して投げ切った投手陣は、まさに「神って」いましたね。
クライマックスシリーズや日本シリーズなどの短期決戦は、より投手陣の力が重要になってきます。
残りの試合を、若手の成長に繋げながら、最後まで見事な投球を見せてほしいものですね。
P.S.
今週は、25年ぶりの想いをぶつけるために「広島カープ週間」にしようと思っています。
大変勝手ですが、カープの話ばかりつまらないという方は、来週20日(火)の記事に、また戻って読みに来ていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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