高校野球に加え、リオ五輪まで行われ、例年よりも盛り上がりの大きかった8月も、今日が最終日となりました。
社会人の方は、例月通りの月末の忙しさがあり、あまり8月の終わりを意識することはないですが、学生にとっては『夏休み最終日』というなんとも憂鬱な日なんですよね。
それと関係しているのか、明日9月1日は「子供の自殺が最も多い日」とも言われているんですね。
主な原因として挙げられているのが『いじめ』です。
ただでさえ、長い休みでだらけた体にムチを打って学校に行くのも辛いのに、学校でいじめにあっているとなれば尚更ですよね。
今月25日、青森県青森市の浪岡中学校2年生の女子生徒が、列車に轢かれてなくなるという悲しい事故がありました。
女子生徒の携帯電話には「遺書」と書かれた画面で、「突然でごめんなさい。ストレスでもう生きていけそうもないです。流石にもう耐えられません」という文面が残されていたそうです。
警察の調べでは、女子生徒は去年から同級生に「お前うるさいんだよ」と暴言を浴びせられたり、LINEで他の学校に通う男子生徒とのありもしない交友関係の噂などを流されたりしていたそうなんですね。
『いじめ』というのは、いじめている本人には自覚がないということもよく言われます。
与える側と捉える側の間に溝があることが多く、いじめている側は「楽しんでいる」「いじっている」といった感覚が強いんですよね。
また、「いじめられている人」を助けたら、自分も「いじめられる人」になってしまうという集団心理が働いてしまい、手を差し伸べられないという負のサイクルになってしまうんですよね。
だから、これだけ警鐘を鳴らしても、世の中か『いじめ』がなくならないのでしょう。
そして、今回のケースのように、いじめる対象が自殺して、ようやく事の大きさに気づく。
これだけ問題とされていても、学ばない人は学ばないんですよね。
文部科学省は今月30日、平成29年度文部科学省の概算要求を公表し、いじめや不登校対応などの推進のため、77億円を要求する案を盛り込みました。
教育相談体制や教育委員会、学校、関係機関などの連携を強化して、不登校児童生徒への支援体制を整備するねらいがあるそうです。
『いじめ』は、今に始まった話ではありません。
毎年、何らかの対策がとられているわけですが、結局、集団心理が働く以上、いじめはなくならないのかもしれません。
「いじめ」を無くすことに精を入れるより、「いじめられた人」を無理やり学校に通わるのではなく、ほかに選択肢を与えるといった意識改革をするほうが、よっぽど手っ取り早いような気がしますね。
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