昨日ニーナ・シモンを聴いたら,やはりニーナの代表曲であり,公民権運動・黒人解放運動をある意味象徴する「ミシシッピ・ゴッダム」を聴きたくなった。これは,バーミンガム(アラバマ州)での黒人少女殺掠事件やテネシーでの公民権運動家メドガー・エヴァーズ射殺事件などから生まれた曲。この曲を嚆矢としてニーナは黒人に対する抑圧・桎梏,アメリカ社会の矛盾を訴えるプロテスト・ソングを歌い上げてゆく。そしてそれはアメリカを超えてアフリカの大地につながり,全世界の黒人コミュニティを奮い立たせるエールとなっていったのだ。
権力に抗うプロテスト・ソングを聴かなくなってから久しい。今,私たちは時代と体制に包摂され,ニーナがその歌に込めた燃え上がるような怒りと抗議と情熱を忘れてしまっている。時代とともに生き,時代を歌ったニーナの歌は今や時代を超えて,そういう人間の存在そのものを問いかけてくる。私たちは"USA Goddam","Japan Goddam"と歌うことができるだろうか。「くたばれ,ジャパン!」
Mississippi Goddam/ニーナ・シモン
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