存(ながら)えて母はひとりや春の風 | ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド、ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば、水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬)
そして21世紀のいま、史上最悪のジェノサイドがパレスチナの地で、殺人国家イスラエルによって遂行されている…


 死刑囚・大道寺将司の母,大道寺幸子さんは息子ばかりでなく,多くの死刑囚や獄中者と面会をし励ましてきた。2004年に亡くなったが,その遺志を継ぎ,遺された資産を元に死刑囚の創作活動や再審請求を支えるべく「大道寺幸子基金」が設立された。

 大道寺が母への思いを詠んだ句を『全句集』の中から掲げてみる。わが母にインスリンを打ちしあと,何とはなしに…


母の日に花も贈れぬ囚獄(ひとや)かな (1997年)


虫の音や杖に縋(すが)りて母の来る (1997年)


母の手紙
早春の野面(のづら)歩むと文にあり (2000年)


夏服の母は十貫(じゅっかん)足らずかな (2000年) 注)十貫…約37kg


小六月(ころくがつ)童女の如き母なりけり (2003年)


その時の来て母還る木下闇(こしたやみ) (2004年)


母死せるあした色濃き額の花 (2004年)


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「失われた言葉をさがして――辺見庸 ある死刑囚との対話」(NHK・ETV特集,2012年4月15日)←携帯で撮った動画のようで,画質・音質が非常に悪いです。


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