金子文子と石川啄木 | ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド、ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば、水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬)
そして21世紀のいま、史上最悪のジェノサイドがパレスチナの地で、殺人国家イスラエルによって遂行されている…



意外にも母が来たりき郷里から
獄舎に暮らす
我を訪ねて



 上は,大正末期の大逆事件で死刑判決を受け(後,無期懲役に減刑),獄中自殺した夭逝のアナーキスト,金子文子の遺した短歌。石川啄木の影を色濃く残す。何があなたを啄木の短歌に近づけたのか。―――文子の短歌を紹介している文章(内野光子『短歌に出会った女たち』)を読んでいて,そこに疑問が向かう。

 文子の獄中手記『何が私をかうさせたか』からは,強靱な精神力でもって絶対天皇制に抗った反時代的で攻撃的な生き方が見て取れる。だがそれとは対照的に,彼女の短歌は心やさしく感傷的で,人の弱さをさらけ出しているように感じる。

 アナーキズムという思想運動と,石川啄木という心の拠り所―――やはり彼女の育った境遇がそうさせたのだろうか。彼女は法廷陳述でこう述懐した。「私ニハ真ノ家庭ハアリマセヌ。


逢ひたるはたまさかなりき六年目
つくづくと見し
母の顔かな


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