聖夜に女子たちへ贈るクリスマス・ギフト~キューティ・ブロンド~ | ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド、ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば、水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬)
そして21世紀のいま、史上最悪のジェノサイドがパレスチナの地で、殺人国家イスラエルによって遂行されている…

※ネタばれ無し


『キューティ・ブロンド』予告編




 『キューティ・ブロンド』(ロバート・ルケティック監督,リーズ・ウィザースプーン主演。2001年)
星☆☆☆☆


 7,8年前,本名は知らなかったけれども自らはマイカと名乗っていた,当時21,22歳の看護士の卵がこう言って薦めてくれた映画。


 「私のバイブル的映画なの。何か凹んだりしたときはこれ観て元気を出すんだ。男の人はどうか分からないけど,よかったら観てみて!


 映画にそんな効能があるのかと思い,即刻DVDをレンタルして観てみたが,残念ながら私には効き目がなかった。そこで,別の若い女性にこれを観てもらったところ,「結構面白かった」という感想だった。この頃から若い女性との意識のギャップみたいなものを感じ始めていたが,当時はそれを絶対に認めたくないという思いから,このシリーズをさらに何本か見たけれども,悲しいかな・・・ついて行けなかった。ジェネレーション・ギャップの最後通牒を突きつけられたという意味で私にとっての記念碑的作品である。

 ストーリーは完全に忘れてしまっていたが,ネットやYou Tubeを見ていたら,ちょっと思い出した。タイトル(原題はLegally Bronde)にもあるように若いブロンド(金髪)女性が活躍する様を描いたコメディ映画。ブロンドや女性,派手好きということで周りの偏見を受けながらも,能天気なポジティブ思考の女性が目標に向かって突き進むというお目出たい話である。

 ところで,私はこの映画で「ブロンド女性は美人だが馬鹿だ」とか「尻軽女だ」とかいう偏見が欧米にはあることを初めて知った。金髪を羨む黒髪文化圏の日本人,特に女性からすれば,そんな偏見などつゆ知らず,ブロンドの見た目の輝かしい美しさだけに憧れてそれを模倣した。日本人はその金髪文化に潜む歴史や偏見などお構いなしに〈金髪=美〉という面だけ受け入れたわけだ。根本的には変えられない執拗な「日本的なもの」が根っこにあって,その上に外来の文化や風俗が移入され,それが換骨奪胎され変奏されて一種の日本らしさ,日本的文化が生まれてくる。これは丸山真男の古層論だが,このブロンド文化もその一例で,「黒髪文化」という古層の上で,〈金髪=馬鹿〉という差別的側面がほぼ捨象され変容されて日本に受容された。

 そういう馬鹿げた〈金髪=馬鹿〉という偏見を逆手にとって,若く美しいブロンド女性がそのブロンドの"輝き"を取り戻してみせたところは大変痛快で,その点でブロンドに憧れる日本人女性にとっても愉快な作品だったのかもしれない。そういう意味では見応えがなくもないが,あまりにストーリーが調子よすぎるので,評価としては申し訳ないが星1つグー当ブログにはそんなに若い女性の読者はいないかもしれないが,クリスマスの夜,あまり深刻にならず頭を空っぽにして観る映画としてはいいかも。

 因みに,昨日クリスマス・ギフトがAMAZONから届いた↓↓↓。『キューティ・ブロンド』よりは面白いことを願う。
ブロッギン・エッセイ~自由への散策~


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 ギフト/SAY[Short Version] ←たぶん他のブログではあまりアップされないであろうクリスマス・ソング!パフォーマンスはSAY。一昨年,喉のポリープ手術という困難を超えて,天使の声を聞かせてくれたクリスマス・ソング♪



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