ブログ雑感 ※PC音声注意(下のYou Tube動画) | ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド、ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば、水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬)
そして21世紀のいま、史上最悪のジェノサイドがパレスチナの地で、殺人国家イスラエルによって遂行されている…


 ブログで政治経済やイデオロギーなどに関わることを書くと,立場や価値観を異にする人たちから直接・間接に反発や癇癪玉を喰らうことがよくある。ブログの記事内容がごく個人的な生活に関するものであれば,そういった反論・非難は少ない。それが明らかに意図的な悪意を持ったものであれば,そういうものとして割り切れて,それほど気にならない。だが,それが善意の人間から無理解や誤解のために発せられたものの場合,始末が悪く,こちらが堪えなければならい苦痛は許容範囲を超え,精神的打撃も小さくない。2chなどでの匿名による誹謗中傷の書き込みは明らかに相手を攻撃する意図を持ってなされるものであるから,そういうことをする人間はそれまでの人間にすぎないと考える。それが誰かを特定できないから確かに気持ちが悪く,周りの人間をすべて疑うようになり人間不信に陥ることにもなり得るから,精神衛生上,好ましいものではない。しかし,それが自分のコミュニティの中の善意の人間によって,無理解のために本人からすれば至当なこととして発言された場合,しかもそれが自分の生の根底を覆すようなものであった場合,回復できないほどの傷を負う。

 今年も3回ほどそのようなことを経験し,その都度,ブログを書くのをやめようと思ったが,やはりブログの魅力に引き込まれて今日もまた書くに至った。尊敬する読者さんが指摘しているように,ブログでは,記事の読む・読まれの交換・流通・循環によって一定の知見の集合体ができ,時代のある意識の共有が実現している。私も,ブログ読書を通じた一定のコミュニティみたいなものを感じることがよくある。それが私がブログに引き込まれていく一つの理由なのかなと思う。

 しかしながら,残念なことにそういうポジティブな面ばかりではなく,先に述べたようなマイナス面もある。私は社会や歴史を見る場合,一つには政治や経済などの客体分析,もう一つに人間の動機・心情理解という二つの方法をとるように心がけている。その循環と結合が意図するところであるが,それがしばしば誤解を生む原因にもなっている。

 前者の場合は抽象・理論化や概念がどうしても必要になってくるから,過去の思想家や既成の理論・概念装置を使って説明せざるをえない。だからスミスやマルクス,ケインズが出てくるし,抽象的な議論になる。だから分かりにくくなってしまう。しかし政治や経済社会を論じる議論で,理論体系を備えていないものほどみすぼらしいものはないだろう。その方法を経糸とすれば,後者のような共感の方法を緯糸として,ブログを織り上げているつもりである。だから後者の場合は,頻繁に詩や小説の方法がとられるし,議論もどちらかというと具体的・個別的になって,馴染みやすいものになるのかもしれない。

 どっちの方法も当ブログの命である。どちらか一方の糸が解れれば,ブログという布が織り込めなくなる。抽象的議論を無意味とされ,マルクスなどを取り上げること自体を否定されれば,それは当ブログに対する退場宣告にも等しい。また逆に,具体的に私の政治的立場としてリベラル支持や原発廃棄を表明したときなどは,ナンセンス,時代錯誤,オールドレフトと揶揄されレッテル貼りをされた。思慮した発言ではなく,悪意のない行きずりの呟きだとしても,否むしろ自然の成り行きの中で本意から発せられた言葉だけに残念でならない。

 ブロガーさんそれぞれに拠り所とする思想家や好きな作家がいるだろうし,支持する政治思想・政党,信じている宗教もそれぞれだろう。それへの徹底的な沈潜や感情移入によって自らのオリジナリティも出てくるに違いない。何か言論の自由を脅かすものとして,権力側からの言論統制やマスコミの世論操作だけに眼が行きがちだったが,意外とネットユーザー同士の作用・反作用によっておのずとネット言論の自由度も下がっているのではないか,と個人的には思う。もちろん言論の自由は認められているが,相手の人格を傷つけ言論を封鎖するような自由まで認められていよいものかどうか。それは結局,言論の自由の制限,自主規制に向かっていくのではないか。特定個人への攻撃・中傷・炎上とか,こんなことを書いたら右翼に叩かれるのではないかという頓着・怯えとかが集積して,ネット住民自らが言論の自由度を狭め,またその偏向を加速させているように思えてくる。それを主導しているのが天下国家であるとしても,まだネット上であればそれに抵抗する余地はあるし,自由に議論できる場を作れるのではないか,と思う。今回の選挙結果に関してみても,私の周りのブロガーさんには批判的な受け止め方をされている人が多く,そのブログ言論に私は仄かな希望を見出したほどである。

 今日の記事は,当ブログに訪問されるブロガーさんのほとんどの人と直接関係がないことであるし,単なる個人的な愚痴・不満みたいなものなので,書こうかどうか迷ったが,少しでも前に進むためにも書くことにした。愛読するブロガーさんの中でもそのようなブログ上で生じた悩みや軋轢,不満を書いている人を何人か見かけ,それに共鳴したことも書くことを後押した。

 知識も経験も違う様々な人が寄り集って構成しているブログの集合知をもっと積極的に利用し発展させ,社会にうまく反映・還元していければと思うのだが・・・。

 しばらく時事ネタは封印する。これからは軟派路線に突き進む。だからじゃないけど,今日はシュープリームなクリスマス・ソングをアップ!!!


KISSIN' CHRISTMAS~クリスマスだからじゃない~






*********************************
   ※パソコン用ペタこちら↓↓↓
ペタしてね
   ※携帯用ペタこちら↓↓↓
ペタしてね

   ※メールはこちらまで!eijing95@gmail.com

読者登録してね