先週の土曜日の朝,1~2時間寝た後,母のインシュリン注射を打つために起きようと思ったところ,一瞬,頭がクラッと来て,もの凄い吐き気をもよおし,それからしばらく立ち上がれなくなった。少しでも頭を動かせば吐きそうになってしまうので,2日ほど安静にしていたら,後頭部にまだ違和感が残るものの何とか良くなった。
それは約3年ぶりに発症した頭位性のめまいだった。3年前だから,このブログを始める少し前。そのときは友人宅で発作が起きたため,友人に迷惑をかけるわけにはいかず,救急車を呼んで対処した。今回は自宅であったため,何度も嘔吐しながら,何とか自力で我慢し乗り越えた。しかし,慢性化するとまずいので,今後も要注意を自覚する。
頭位性めまいといえば,女子サッカーの沢選手もこれに苦しんだようである。良性で命に別状はないらしいが,発症したときは塗炭の苦しみを舐める。もう二度と経験したくない辛さだったが,今回またしても起こってしまった。発症メカニズムは,三半規管内のリンパ液の流れが乱れることによって身体の平衡感覚が崩れて起きるというもの。ただ,何が三半規管のリンパ液に影響を及ぼすのかは分からない。私の場合,これまでの過去数回の経験から,おそらくは極度の精神的ストレスや睡眠不足,過労などが引き金になったことは,何となく推測できる。「無理はしないように」ということだが,サッカーなどのスポーツにせよ,私の仕事にせよ,自分をかなり限界まで追い込むことによって,いいパフォーマンスが出せるものでもあるから,無理をするなと言われても,なかなか納得がいかない。無理をしないということは仕事の水準を落とすことにもつながり,それはプロとしてはどうしてもやりたくない。といって,三半規管なんて鍛えようがないから,どうしようもない。自分のリミットを警告する安全装置の作動ということで受け止めるしかないか。
ところで,聞くところによると,なんでもハンマー投げの室伏選手は,ハンマーを投げるときに三半規管が震えるのを感じるのだという。ハンマー投げは何よりバランス感覚が大切な競技らしい。まさに極意だなと思った。
キーワードはバランスか。心と体のバランス,仕事と休息のバランス,栄養のバランス,精神的バランス・・・。バランスを保つことで,質のいいパフォーマンスが出せるかもしれない。もう若くはないから,これからは闇雲に全力疾走するよりバランス重視で行こうか。
そこで今日,得られた結論は,室伏選手が今度のオリンピックで金メダルを取れるかどうかは知らんが,彼が頭位性めまいにかかる可能性はまずないということだ。
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