インドのカースト制 | ブロッギン敗北【ご愛読ありがとうございました】

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド、ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば、水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬)
そして21世紀のいま、史上最悪のジェノサイドがパレスチナの地で、殺人国家イスラエルによって遂行されている…


 インドのカースト制の現状について,わかりやすく解説しているブログを見つけたので,紹介しておきたい。難民支援NGO"Dream for Children"代表のブログ「インドのカースト制の現在」

 インドのカースト制については,中学・高校の歴史教科書に出てくるほど有名であるが,それは決して過去の遺制ではなく,いまだに根強く残っていることにショックを受ける。特に,いわゆるカ-スト4階級のさらに下に位置する,家畜以下とされる不可蝕民(アンタッチャブル。本人たちは自分たちをダリットと呼ぶらしい)の人たちが置かれた状況は,一向に改善されない。

 その辺り詳しくはそのブログを読んでもらいたいが,僕も以前,イギリスによる植民地支配という視点からインドを勉強していたことがあった。18~19世紀にイギリスはインドを植民地化する過程で,インドの古い村落共同体を解体し,近代的な土地制度や租税制度を導入した。そうしてインドをイギリス資本主義の再生産軌道に包摂しようとし,それはその段階ではとりあえずは成功した。だが,いまでもカースト制やそれと結びついたヒンズー教が国民の中に根強く残っていることを知ると,インドの実質的な社会構造や宗教は資本主義の文明化作用をもってしても解体しきれないほど強靱な生命力を持っているということを認めずにはいられない。たかだか200~300年の近代資本主義の歴史を,2000~3000年にわたるインドの歴史が大波となってのみ込んでしまっているようだ。人々にはカースト制およびヒンズー教の歴史が重石となってのしかかっている。そう簡単には取っ払うことはできないだろうが,人々が闘って勝ち取っていくほかない。

 その闘いに挑んだのがアンベードカルだったことも,そのブログで知った。インド独立の父ガンディーの陰に隠れ,またガンディーの政敵であったことから,知名度も低いが,彼はダリット出身で,カースト制そのものを否定する。それに対して,ガンディーはカースト制を温存しながら,下層カーストの地位向上を図った。その意味で,アンベードカルの方がラディカルで,根本的な解決を指向していたと言えよう。それは,アンベードカルの方が歴史の重石としての重みや痛みをより強く感じていたからだろうか。




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