意気込んでホテルを出発したものの、すぐに違和感を覚えました。

いや、「空港連絡バスを降りた瞬間」からなんとな~く違和感がありました。

 

地方都市のはずが・・・まばらな人影、廃屋の数々

 

札幌に比べるとどうしても地味な印象があるとは言え、釧路も北海道有数の地方都市のはず。

 

なのに人が全然いません。

 

さすがに釧路駅周辺や駅構内にはいましたが、それでも他の地方都市に比べると本当にまばらです。

駅構内も薄暗く、いくつかの食べ物屋、お土産屋が細々と営業している感がぬぐえませんでした。

釧路駅

 

こちらは釧路駅側から撮影。

目の前に「テナント募集」の廃屋があります。

 

釧路駅から向かって右側にある廃屋。

看板を見ると元ホテルだったことが分かります。

 

空港路線バスの降車場所がある北大通。

写真右の予備校から女子高生数人が出てきた以外は、信号待ちの人が1、2人。

 

北大通にもテナント募集の文字。

 

お向かいにも貸し物件の貼り紙。

 

マンションのはずだけど、人の気配を感じない。

 

釧路市役所の近く。

空港周辺より日が差していて、緑は綺麗なんだけど。

 

釧路フィッシャーマンズワーフ・MOOが見えてきました。

 

と思ったらまたも廃業したホテルが!

 

観光客向けの施設のはずが・・・

 

MOOは観光客向けの複合施設のはずですが、観光客らしき人が見当たりません。

 

施設周辺を回ると釧路川に出ました。

静かで綺麗なんだけど、だけど!

繰り返し言うけど、土曜日の午後なのに誰もいないって。

 

川辺にある炉辺焼きの屋台では、店員らしき男性が暇そうにしていました。

MOOへの入口も薄暗くて中がよく見えないし、入口付近で仏頂面で煙草を吸う女性を見てどうしても入る気になれなくて引き返すことに。

 

釧路は想像以上に寂れた街だった

 

これまで何度も一人旅をしてきたけれど、あまりに寂れた釧路市街を目の当たりにして、とうとう「友達を誘った方が良かったかなぁ」と心細くなってきました。

出発前、釧路出身の人に「釧路は本当に何もないところですよ」と聞いていたものの、想像を遥かに超える寂しい街並みでした。

 

人口減少が止まらない釧路

 

ホテルのラウンジに戻ってスマホで調べてみると、釧路市が抱える問題を書いた記事やブログがたくさん出てきました。

釧路も他の地方都市同様、産業の衰退、少子化、高齢化の影響で人口減少に歯止めがかからないこと。

地方都市の経済を支える百貨店や大手企業の支店が次々と撤退、ホテルや中規模のお店も同業他社との競争に負けて次々と廃業していったこと。

その結果が、広くて整然とした景観にそぐわない人の少なさと再開発が進まず放置された廃屋の数々なんですね。

郊外には大きなショッピングモールや病院、カフェ、住宅街があるようなので、典型的なドーナツ化現象の問題を抱えていることが分かりました。

 

「オホーツクに消ゆの世界観を堪能しよう!」が今回の旅行のテーマのはずが、いつの間にか中学生の社会科見学の様相を呈していました。