えん罪はどのように作られてきたのか? | 日本演出者協会関西ブロック

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演劇大学in大阪 2018 第一弾「えん罪と裁判~証明の科学化を考える~」、今村核弁護士をお迎えし、無事に終了しました。

今村先生から語られる、えん罪が作られていく過程のリアルな現場の話に、本当に怖い思いがしました。

 

 

①犯罪があり、犯人が誤認されること

②犯罪がなく、したがって犯人もいないのに犯人とされること

③権力が犯罪を犯し、それを一般市民のせいにすること

どれもこれも理不尽ですが、どこか、「自分がやっていなければ、それを貫けば大丈夫なのでは」と思っているところがあったのですが

一旦「この人が犯人だ」と決めつけられると、後から物証を探し、なければ曖昧にされます。とか、

「やっていない」と訴えても無視されたり、信じてもらえなかったりすることで、『無力感』を感じ、「落ちる(やってもいないのに認める)」

のだ、と聞くと、「じゃあどうすればいいの?」って。。。

先生が「無罪の多い裁判官は出世しません」なんて言われるし、「正義はどこにあるの!!」と、叫びたくなる思いの講座でした。

 

ああ、怖かった。。。

 

ちょうどアイドルの事件で、被害を受けたアイドルのライバルと目されている子に対して、ひどい書き込みがあったってニュースを

聞いたその日にこの講座だったので、誰でも巻き込まれてしまうのだということがリアルに感じられました。

 

次回は劇作家で演出家の平石耕一さんをお迎えし、「報道被害~松本サリン事件~」というタイトルでお話していただきます。

1月24日(木)19~21時 ドーンセンター視聴覚スタジオ 参加費500円です。

資料の準備もありますので、ご予約いただくとありがたいです。

kansaiblock*gmail.com  *を@に変えてください。

 

で、「どうすればいいか」という参加者からの質問に

「早めに熱心にやっている弁護人を見つけること」とのこと。

今村先生、いざという時はよろしくお願いします。

 

先生が検事や警察になりきって発するセリフ(ってわけじゃないんだけど)が上手くって、これまたびっくりでした。

 

文責 山本