臣「おい、着いたぞ。」



着いたのはビルの屋上



裸足のままゆっくり臣くんの背中から降りた



「おいしょっ、ありがとう。何とか間に合ったみたいね。」



臣「間に合ったかー。」



「あっ!見えた!」



臣「どこ?」



「ほら、あそこ!」



指差した方向の空には流星群がキラキラと流れている



臣「東京でも見えるんだな。」



「…。」



臣「願いごとしたのか?」



「ヒミツ。」



臣「なんだよ。言えよ。」



「言ったら叶わなくなるじゃない。それは困るから言~わない。」



臣「あっそ。」



「ふふっ、気になる?」



臣「ぜーんぜん。」



「ウソ、気になってるくせに(笑)」



臣「じゃぁ教えろよ。」



「それは…次の流星群が見える日にね。」



臣「そんなんいつになるか分からねーじゃん。」



「東京で見えるのは25年後らしいよ(笑)」



臣「なんだよそれ~」



「ま、気長に待っててね!」



臣「はいはい。」



「あ。もうどうでも良くなってる。」



2人でそんな他愛もない話をしながら何個も流れる星を見ていた



一時間ほど経つと星の数が減って殆ど見えなくなった



臣「そろそろ行くか?」



「そうだね。」



臣「家まで送るわ。」



「ありがとう。」