岩「これ、受け取ってくれる?」



がんちゃんが楓に渡したのは、ツアーTシャツやグッズ。



楓「ありがとうございます。あっ、ここにサインも!」



岩「今日の記念になればと思って。」


 
楓「嬉しいです。大切にします。」




それから数週間後、



事務所に彼女から小包が届いた。



“初めてCD出しました。良かったら聴いて下さい”



今度は“石神楓”のサイン入りだ。(笑)



お礼を伝えたくて、同封されていた彼女の名刺に載っている連絡先に電話してみた。



プルルルルル……プルルルルル…



プルルルルル……プルルルルル…



岩「ダメだ、出ないな。」



あ…そっか。



知らない番号からの電話には出ないか。



あの日、連絡先を伝えておけば良かったなー。



プルルルルル…



岩「!!!」



彼女からだ!!



岩「もしもし!岩田です!」



楓「岩田さん…?あの岩田さん?」



岩「そう、あの岩田です(笑)」



楓「ふふっ♡ビックリしました。まさか電話をいただけるなんて。」



岩「お、お礼を!お礼を言いたくて。」



楓「もしかしてCD?」



岩「うん、今日受け取った。ありがとう。休みの日にゆっくり聴くよ。」



楓「気に入ってもらえたら…嬉しいです。」