ミサ「きゃっ…!」
タカノリ「なんだっ?!」
水神「魔女よ、我を呼んだのはお前か?」
ミサ「はい。」
水神「何故呼んだ。」
ミサ「闇を払うために今以上に力が必要なのです。どうか力をお与え下さい。」
水神「誓約を理解し、望むのか?」
ミサ「はい。」
水神「よかろう。ではそなたの歌と覚悟を認め、ここに誓約しよう。」
水神から強い光が放たれてミサを包んだ。
タカノリ「ミサ!!大丈夫か?」
ミサ「うん…大丈夫。あれ…ここは…」
剛典「これで終わりか?」
ミサ「多分。」
剛典「ミサ、誓約ってなんだ?」
ミサ「誓約とは力をもらうことよ。魔女は力を誰かに受け継がなきゃいけないって前に話したよね?でも元々その力は神に仕える者(巫女)が神からもらった力。力は受け継いでいく中で少しずつ減っていくの。私が受け継いだ力はそんなに強大ではないから力を増やすために誓約を交わしたの。」
剛典「力をもらってミサは何を?」
ミサ「運命に立ち向かってみる。だから私、次は北の山にいるっていう神様に会いに行かなきゃ。」
剛典「それじゃぁ明日街を出るか。そろそろ山の景色が恋しくなってきたし(笑)」
ミサ「それって、一緒に北の街へ行ってくれるってこと?」
剛典「もちろん。一緒に行こう。」
ミサ「ありがとう。」
剛典「とりあえず街に戻って着替えてから、必要なものの買い物だな。」
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ミサ「タカノリ見て!これ美味しそうだよ~、こっちのも買っておこうよ!」
剛典「わっ!ちょちょちょ、どんだけ買うつもり?無駄遣いはダーメ!」
ミサ「えー。タカノリ意外とケチ~(笑)」
剛典「こら(笑)にしてもミサ楽しそうだな。」
ミサ「とりあえず今は楽しまなきゃね♪それにね、タカノリといると楽しいの!ほら~次のお店行こ!」
ミサが楽しいならそれでいい。
もっとミサの笑顔が見たい。
そうこの時思っていた俺が
無邪気に笑う意味を知るのはまだ先のことだった…。