翌朝
ミサ「あれから眠れた?」
剛典「ああ。ミサは今日仕事か?」
ミサ「…ううん。」
ミサは寂しげな表情になった。
剛典「?」
ミサ「もうこの街には居られない…かな。またあの人が来るだろうし…。」
剛典「それなら俺と来るか?」
ミサ「えっ?」
剛典「この街はミサに案内してもらったから今日にも出ようと思ってる。次の街まで一緒に行くか?俺はまだまだ旅の途中だからさ。」
ミサ「ありがとう!一緒に行きたい!」
剛典「それじゃぁ荷物まとめて昼には出発。俺は少し買い物してから出発したいから、街の入り口にあった大きい看板の前で待ち合わせでいいか?」
ミサ「うん!」
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ミサ「お待たせ〜!」
剛典「もういいのか。」
ミサ「…うん。オミにね、街を出るって話たら『いつかこの日が来るとは思ってたよ。』って言われちゃった。」
剛典「…離れて寂しくないのか?」
ミサ「大丈夫。行こう。」
明日に向かって歩いていこう。
私より少し歩幅の大きいあなたと一緒なら
勇気をだして進めるよ。
明日に、未来に、夢に向かって歩いていこう。
fin