NAOTO(カフェ店員)「ありがとうございましたーっ!」



ミサ「ご馳走さまでした。」



NAOTO「お客様、是非こちらいかがでしょうか?当店人気のカレーを先週から持ち帰り用で販売してます!」



剛典「あー、今日はいいです。」



NAOTO「そうですか…。また宜しくお願いしますっ!」



店員さんに笑顔で見送られ、カフェを出た私は足を止めた。



ミサ「美味しかったね。」



剛典「付き合ってくれてありがとう。」



ミサ「こちらこそ、ご馳走さま♪」



剛典「あのさ、ここに来た理由だけど」



ミサ「ごめんっ、時間ギリギリだからまた今度聞かせて!ほとんど毎日お店にいるから〜!」



剛典「分かった。」



ミサ「じゃぁまたね!」



タカノリに手を振って私はお店へと戻った。



剛典「あっ。しまった…」



タカノリは借りたハンカチを返しそびれていることに気がついた。



剛典「返しに戻るか。」



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健二郎(パン屋店長)「いらっしゃい!」



剛典「すみません、ミサいますか?」



健二郎「どちらさん?ミサなら今買い出しに行ってるんやけど。」



剛典「そうですか…。」



健二郎「急ぎなら、市場の一番端にあるスパイスの店にいるはずやで!」



剛典「ありがとうございます。」



パン屋からスパイス店へ向かうと、近くの森に遊びに行った子供たちが帰ってこないと心配する人々が集まっていた。



市場の人「さっき女の子が探しに行くって行ったけど大丈夫なんだろうか?」



市場の人「警備兵に知らせた方がよくないか?」



剛典(まさか…。嫌な予感がするな。)



剛典「すみません、その女の子はどっちへ行ったか分かりますか?」



市場の人「あの右の道を入っていったよ。」