市場はお昼ご飯の買い出しや食べに出かける人々で混み合っている。
彼の後ろを付いて歩いていると鞄が行き交う人にぶつかって体がバランスを崩しかけた。
ミサ「わっ…」
彼「ったく。ほら。」
彼は少しぶっきらぼうにそう言いながらもぎゅっと手を繋いでくれた。
彼「着いた。はぁ…人が多すぎて歩くだけで疲れたな。」
ミサ「この…カフェ?」
彼「そ、カフェ。でもほらあれ見て。」
ミサ「“入店はカップル限定”」
彼「悪いけどそういうことで今だけ口裏合わせて欲しい。」
ミサ「フフフ、そんなにこのお店に行きたいんだ(笑)」
彼「いや、それには理由があって…」
ミサ「構いませんよ♪それじゃぁ行きましょ!」
カフェに入るともちろんカップルばっかり。
メニューは取り分けメニューが多め。
彼「パン屋は何食べたい?」
ミサ「パン屋??私はミサといいます。あなたは?」
彼「…タカノリ。」
ミサ「タカノリね!」
剛典「早速呼び捨て?!」
ミサ「いいじゃない、私たち付き合ってるんでしょ?(笑)♪」
剛典「あっ…うん、そうだな。」
私たちはシェアメニューの本日のオススメランチを頼んだ。