莉子がコクっと頷くと、ゆっくりがんちゃんの視線が近づいてくる。



きゅっと瞼をとじた瞬間、鼻がくすぐったくなった。



莉子「…っ、くしゅんッ‼」



岩「ええー?(笑)今くしゃみー?」



莉子「えへへ、ごめんね〜(笑)」



岩「ま、今夜はまだ長いしあとのお楽しみにしとくよ♪」



莉子「くしゅんッ‼」



岩「大丈夫?寒い?」



莉子「さすがにドレスでは寒くなってきちゃった。」



岩「着替え貸すよ。」



莉子「ありがとう。」



がんちゃんはクローゼットからスウェットを持ってきてくれた。



岩「これ使って。シャワーも使っていいよ。」



莉子「これ新品じゃない?いいの?」



岩「構わないよ!そうそうちょっと気になってたけど、ドレス着てたのは今日なにかイベントでもあった?友達の結婚式とか?」



莉子「友達に誘われて異業種交流パーティー的なのにいってきたの。」



岩「へー!楽しかった?」



莉子「うん!昔お世話になった人に久々に会えて少し話せたの。凄く嬉しかった。」



岩「良かったな。」



莉子「うん。」



がんちゃんは莉子の頭を優しくポンポンっとした。