着いたホテルは高級ホテル。
莉子「緊張しちゃうな…。」
アキラ「それ、こっちのセリフ。」
莉子「?アキラならパーティー慣れしてると思ってた(笑)」
アキラ「…そのドレス、凄く似合ってて綺麗だ。」
莉子「ありがとう。これね、」
「「莉子ちゃん!!」」
アキラの両親から名前を呼ばれた。
莉子「おじさまおばさま、お久しぶりです。」
おじさま「久しぶりだね莉子ちゃん。」
おばさま「莉子ちゃん!会いたかったわ〜♡綺麗になったわねー!うち息子2人でしょ?こんな可愛い娘が欲しかったものよ〜。莉子ちゃんが遠くへ行ってから寂しくて寂しくて。もちろん私だけじゃなくてアキラもよね。」
アキラ「‼母さん話すぎだって。父さん母さん、ほらあの方待ってる。莉子、あっち行こ。」
おばさま「あらほんと。莉子ちゃん、今度お茶でもしましょうね〜!」
莉子「はい、是非!」
アキラ「母さん喋りっぱなしでごめんな。莉子に会えたのが嬉しかったんだろうけど…」
莉子「昔みたいにまたおばさまとたくさん女子トークしたいな〜」
アキラ「女子って歳か〜?(笑)」
莉子「ひっどーい!(笑)」
アキラ「…な、莉子。昔の約束覚えてるか?」
莉子「約束?」
アキラ「俺と結婚してくれないか?」
莉子「あれは幼稚園のころの約束じゃない(笑)」
アキラ「俺はずっと莉子が好きだ。仕事もこっちで落ち着いてきたから、これから莉子との時間を増やしていきたいって思ってる。」
莉子「…ごめんなさい。アキラと一緒にいたり話したりする時間は好きだけど、それは私の中では仲のいい友達なの…。」
アキラ「今好きな人、いるのか?」
静かに頷く莉子
アキラ「そうか…。」
****************
パーティーも終盤に入った頃スマホが鳴った。
表示されたメッセージを見て、莉子はアキラの肩を叩いた。
莉子「!!!ねぇアキラ、空港まで送ってくれない?」
アキラ「今から?」
莉子「そう今すぐ!お願い!会いたい人がいるの!」
ドレスにコートを羽織り急いで車に乗った。
空港に着き、サッと助手席から降りた。
莉子「ありがとう!今度お礼するね。」
アキラ「じゃぁ…今度珈琲飲みに行ってもいいか?」
莉子「うん。今度ゆっくり来て。」
アキラ「なぁ…よく知らないけど…、頑張れよ!」
莉子「ありがとう!」