夜ご飯を一緒に食べた日から数日後、荷物が届いた。



大きな箱…。何買ったっけ?



開けてみると入っていたのはドレス。



それとメッセージカードが一枚。



“莉子へ。

莉子の気に入っていた靴と似合うと思ったので贈ります。

岩田剛典”



あの淡いピンク色の靴と似た色のデザインが素敵なイブニングドレス。



思わず、時差なんて考えもせずにがんちゃんへ電話をかけた。



プルルルルル…プルルルルル…プルルルルル…



何回もコールするだけで出ない。



こんなに気持ちが高まるプレゼントをもらったのは初めて。



ありがとう!って今すぐがんちゃんの胸に飛び込みたい。



でも今がんちゃんが居るのはずっとずっと遠く。



魔法が使えたらいいのに。



がんちゃんの時間を1分でいいから欲しい。