岩(やっべ…、3日前に来てたラインに返信できてないな。莉子、怒ってないとは思うけど帰りに店へいこう。今夜は時間あるし。)



女性スタッフ「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」



岩「はい。」



女性スタッフ「お好きな席へどうぞ。」



いつものカウンター席の端に座った。



岩(あれ?莉子いないのかなー)



女性スタッフ「ご注文はお決まりでしょうか?」



岩「ホットお願いします。」



女性スタッフ「かしこまりました。」



岩(閉店まであと1時間だしゆっくりして待っていようかな〜)



岩「ん?」



奥で棚の高いところにあるものを取るために背伸びして手を伸ばす莉子の姿を見つけた。



中村「これですか?」



莉子「中村くん!あ、それじゃなくって奥の白い箱を…」



ただでさえカウンター内の通路は狭く、壁と棚の間の距離は広くはないから莉子の真後ろから手を伸ばす中村くんはピッタリ莉子にひっついている。



岩(な゛っ…‼莉子に近すぎだろ!)



中村「これですね!はいどうぞ。」



莉子「ありがとう。」



中村「また高いところの物を取る時は言って下さい。」



莉子「ありがとうね。」



箱を手に取り振り返った莉子は俺に気づいた。