莉子ちゃんの手伝いをした日から一ヶ月。
2カ月後に迫ったライブツアーの打ち合わせやリハーサルで毎日がどんどんあっという間に過ぎてゆく。
疲れて、食事をする時間を後回しにして1分でも長く寝たいと思うほど。
でも、またあのオムライスが食べたいとも強く思う。
岩「あのオムライスを食べてホッとしたいなー。」
いや、ちょっと違う。
あのオムライスが食べたいだけじゃなくて
莉子ちゃんの顔を見たいんだ。
莉子ちゃんの声を聴いて、ホッとしたいんだ俺。
なんてことないことで一緒に笑いたいんだ。
次、いつ逢えるんだろ…
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莉子「ありがとうございました〜!」
お客様最後の1人も帰られてスタッフも足早に帰っていき、今日も1日終わり。
珈琲入れて一息ついてから片付けしようかな…
莉子「ふぅ…」
岩田さん…あっ、がんちゃん元気かな?
あ!確か今夜の生放送音楽番組に三代目J SOUL BROTHERS出演ってあったような…
莉子「送信。さてとテレビ始まるまでに片付け終わらせるぞーっと!♪」
私の生活の傍にがんちゃんがいて、力をくれる。
がんちゃんのことを想うと元気がでる。
彼の仕事がそうさせてくれるものだかもしれないけれど、私がパワーをもらえていることは事実。
がんちゃんは凄いなぁ。
誰かを笑顔にさせたいというところでは私も負けていられないな。
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♪ピコンッ♪
莉子《こんばんは。お元気ですか?今日の生放送頑張って下さい!》
岩「っしゃ〜!!♪」
健二郎「なんやなんや?がんちゃん、いきなり大きな声出してー」
岩「あっ、すみません。ははっ(笑)」
健二郎「その笑い、怪しいな〜」
岩「なな、生放送だから気合い入れてただけっすよ!」