莉子「//////////…あ、あとのテーブルもこんな感じでお願いしますっ!」
岩「うん。」
莉子「わっ私は向こうにいますね。」
少し俯き加減で俺と目線を合わせないようにして言った莉子の両耳が、赤くなっている。
照れると耳が赤くなるタイプなんだ。
…可愛いな。
岩「終わったよー」
莉子「ありがとうございました。座ってゆっくりしていて下さい。」
岩「あっ、うん。その前に外でちょっと一本電話かけてくる。」
電話を終えて戻るといい匂いが店内に広がっていた。
莉子「お夜食になっちゃいますが、これ良かったら食べて下さい。」
岩「おっ!オムライス!いただきます!」
卵がたくさん使ってあるフワフワなオムライスはアツアツ。
岩「美味しい!なんかホッとする味だな〜。莉子ちゃんありがとう!」
莉子「こちらこそ岩田さんに手伝っていただいて、このくらいしかお礼ができずすみません…」
岩「とんでもない!普段は経験できないことで面白かったし。」
莉子「本当に助かりました。岩田さん、ありがとうございました。」
岩「莉子ちゃん、俺のこと岩田さんじゃなくていいよ。俺は莉子ちゃんって呼んでるし。」
莉子「でも…」
岩「みんな呼ぶように、岩ちゃんでいいよ!同じ“ちゃん呼び”だし!(笑)ね?」
莉子「ふふっ(笑)分かりました。」
彼女は小さく笑った。
岩「え?なんかおかしかった?」
莉子「ここ、ケチャップ付いてますよ(笑)」
岩「マジ?」
莉子「はい、マジです(笑)ふふふ」
彼女がポケットから出した手鏡に写った俺の口の横にケチャップがついている。
岩「わー恥ずかっし!/////」
きっとこの時、俺の耳も真っ赤だった。