翌日、まだ胸がスッキリしないまま親友の里沙とランチに来た。


里沙「美咲〜?聞いてる?!」



美咲「えっ?あ、ごめん…」



里沙「大丈夫?余り食べてないし、ぼーっとしすぎじゃない?」



美咲「そう…かな。」



里沙「ははーん、わかった!
   昨日の岩田さんのドラマ見て凹んでるんでしょ!
   愛を感じるキスだったもんね〜♪」



美咲「凹んでるわけじゃないけど…」



里沙「けど?」



美咲「なんかね、モヤモヤしちゃって。
   仕事だし、演じてるんだって
分かってるんだけど、キスして好きな気持ちが少しでも生まれたりしてたら…とか、キスして欲しくなかった…とか思っちゃって。
  でもこんなことがんちゃんには言えないじゃない?
  仕事応援してるし、信頼してないように受け取られたら嫌だし…」



里沙「そう思うのは仕方ないよ。
   一般の恋人同士なら絶対にあり得ないことだもんねぇ。」



美咲「色々勝手に変に考えてる私がいけないんだよね…。
  でも考えちゃうの。」



里沙「それは美咲が岩田さんのこと大好きだからだよね♡」



美咲「…うん////」



里沙「じゃぁ思い切って言っちゃえば?
   大好きだからテレビの中のがんちゃんにヤキモチやいちゃった!♡って(笑)」



美咲「えーっ、無理無理無理無理っ!
   そんな恥ずかしいこと言えない/////」



里沙「私なら言っちゃうけどな〜♪」



美咲「え?里沙、彼氏できたの?」



里沙「彼氏が隆二さんだったらの話(笑)」



美咲「ビックリしたぁ。いつの間に彼氏できたの?!って思ったじゃない(笑)」



里沙「あーぁ、私も恋したいなぁ♡恋し合いたいなー♡」



美咲「きっと素敵な出逢いあるよ、里沙にも。」



里沙「あー♪岩田さんと素敵な出逢いしたって遠回しにノロケ話〜!
  ご馳走さまです♡(笑)」



美咲「里沙やめてよ〜そんなつもりじゃ…」



里沙「いいのいいの、美咲には幸せでいて欲しいから。」



美咲「里沙…。」



里沙「よしっ、じゃぁスイーツ追加!」



美咲「えっ、まだ食べるの??3個目だよ?」



里沙「いーのいーの!あははは♪」



思っていたことを素直に話して気持ちがスッキリとした。


がんちゃんが好きだから私の胸はキューッとなるの。


好きで好きで、大好きだから。


だから色々考えちゃう。


里沙の言う通り思い切って言ってみたら、がんちゃんはどんな反応するかな?


ふふふっ、それもいいかも♡


でもやっぱりちょっと恥ずかしいな…/////