女優「みなさ〜ん♪お疲れ様でしたぁ!」



隆二「あ、マリエさん。お疲れ様でした。」



走ってきていたのは三代目と共にプレゼンターを務めた、今人気のある女優のマリエさんだ。



女優マリエ「みなさん、お疲れ様でしたぁ♡
  あっ!岩田さん!
  岩田さんの主演作品も発表されてましたね〜♡マリエとても素敵な映画だなって思いました。」



岩「ありがとうございます。」




スタッフ「では…私はここで失礼します。
     来週の大阪も宜しくお願いします。」




NAOTO「はい!今日はお疲れ様でした。
    よしっ皆行くぞー。」




マリエ「あれ?みなさんもう帰られるんですかぁ?
    この後の打ち上げには参加しないんですか?」



隆二「うん、俺ら別の仕事入ってるから。」




岩ちゃん「そうなんだ、残念だけど。」




マリエ「そうなんですね〜。
    本当に残念です…。
またお会いできるの楽しみにしてますねっ♡」


マリエはがんちゃんににこっと笑いかけて去っていった。





広臣「…分かりやすっ。」



健二郎「がんちゃんにロックオンやな(笑)」



岩「えっ?俺っすか??」



NAOTO「がんちゃんマジで言ってんの?(笑)
   あー、こりゃ嫌な予感がするな〜。」




岩「えっ……。」




隆二「…。」




NAOTO「あ、時間!時間!急ぐぞ〜!」





三代目メンバーが私の方に向かって歩いてきた。


私は廊下の壁にぺったり背中を当てて立ち止まる。


NAOTOさん、直己さん、ELLYさん、登坂さん、隆二さん…、そして…がんちゃんが楽しそうに話ながら歩いてきた。


目の前を順に通り過ぎる。



私の視線は自然とがんちゃんに…。



美「!!!」



がんちゃんがニコッと笑い、



岩「お疲れ様。」



がんちゃんが通り際にさり気なく小さな声で話し掛けてくれた。



美「/////////。」



挨拶を返す間もなくがんちゃんはそのまま歩いていってしまったけど、とても嬉しかった。



嬉しくて、でもちょっと照れくさくて私の顔は自然に笑顔になった。



その様子を見られているとも気づかないで…



マリエ「…。」