がんちゃん…電話出てくれるかな…


《プルルルルル……》


がんちゃん…



《プルルルルル……》



忙しい…よね…




《プルルルルル……》




……。




《プルルルルル……》



ポチッ。


私はコールを切った。



美「やっぱり繋がらなかった…。」



美《無事家に帰ってきたよ。
  また連絡するね。》



がんちゃんにLINEをして


その夜私は早々にベッドに入った。



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プルルルルル…


プルルルルル…



目覚ましより早くスマホが鳴った



美《ん…っ、もしもし…》



岩《ごめんっ!やっぱまだ寝てたよな…》



美《おはよ〜がんちゃん。》



岩《おはよう、美咲。》



美《朝早いね。》



岩《今しか時間取れなくってさ。
  昨日返事できなくてごめん。
  ‎今日仕事?》



美《うん、今日から仕事。
  たくさん休んだし、しばらく忙しくなるかも。》



岩《俺もまだ当分忙しくて落ち着けそうにないんだー。》



美《映画祭もあるんでしょ?》



岩《あれ?なんで知ってんの〜?》



美《えへへ、その映画祭に私も仕事で関わってるんだ、実は♪》



岩《マジ?じゃまた会えるかもしんない?》



美《会えるかも。》



岩《会えたら嬉しいな!》




美《会えたらいいね。》



岩《ハワイの撮影の時みたいにさ。
  美咲、俺たちの撮影見にきてたでしょ?》



美《あれは偶然近くにいたの。》




岩《俺が美咲のこと見つけてたことに気づいてた?》



美《うん。》



岩《じゃぁ良かった。
  気づいてるの俺の方だけかと思ってた。》



美《そんな!私もがんちゃんのことすぐに分かったよ。
  サンセットでのがんちゃん、凄く素敵だったよ。》



岩《ありがとう。
  美咲も水着素敵だったよ♡》




美《!!!/////////》



岩《いや〜、里沙ちゃんが話してた美咲が買った水着気になってたから、見つけて嬉しかた(笑)
  ビーチにはえる白色の水着♡》



美《そ、それ〜?!
  “水着さん”が見れて良かったですねっ!》



岩《えっ?あれ?美咲怒ってる?》



美《別にー。》




岩《俺は美咲だから気になるんだよー!》




美《はいはい。》




岩《わっ、怒ってる…》




美《もう水着のことは忘れてよね〜。
  //////恥ずかしいから…。》



岩《分かったよ(笑)
  でも、美咲と居れたっていう思い出は忘れないから。
  ‎いつか一緒にまたハワイ行こう。》



美《うん。がんちゃんとハワイ…行きたい。
  いつか行きたい。》



岩《2人で思い出作ろうな。》



美《うん。》



いつかまたあの楽園へ



がんちゃんと訪れて



また夢のような思い出を作りたい。



またあのサンセットで



眩しいくらいに素敵な空と



愛おしいあなたを見つめたい。




fin