美咲「やっと着いたね。」




私たちはついにハワイへ来てしまった。




里沙「美咲…このホテル凄いね!
   それに結局、飛行機やホテルの手配やってもらっちゃってごめんね(笑)」




美「お父さんにハワイに行くならホテルはいつものところを使いなさいって言われたし、飛行機も知り合いに頼んでやってもらっただけだから気にしないで。」




里「さすが美咲のお父さん!
  こんなに良いところに泊まれるなんて感謝します〜♡」




美「ねぇ里沙、今日これからどうする?」




里「岩田さんは何してるんだろ?」




美「さぁ…」




里「さぁ…って!美咲、電話してみて!」




美「えっ、今?」




里「今!こっちにいるんだから時差はないでしょ?早く〜!」




美「はいはい。」




プルルルルル…プルルルルル…




美「やっぱり出ないと…」




岩《もしもし?!》





美《わ!出た!》




岩《美咲からかけてきて何言ってんの?(笑)
  電話なんて…どうした?》




美《あっ、あのね、》




横で里沙が「来たって言って」とジェスチャーしてくる




美《今、ハワイにいるの。》




岩《うん、俺ハワイにいるけど?》




美《そうじゃなくて、私も今ハワイに来てるの。》




岩《えっ?!えっ!マジ?マジの話?!》




美《里沙とついさっき着いたばかりなんだけどね。》




岩《あー、なんか電話口から美咲の側に友達いるなって思ったけど、まさかハワイに来てるなんてビックリしたし!》




美《私もまさか来ることになるなんてビックリで…》



岩《えっ?ごめん、聞き取れなかった。
  なんて?》


美《なんでもない、なんでもないの。
  今日も仕事入ってるんでしょ?頑張ってね。》


岩《うん、今日は撮影で一日終わりそうかなー。
  あっ、でも夜は各自自由だからご飯くらい一緒に食べようよ!里沙ちゃんも一緒に。》




美《本当に?》




岩《ホテルのレストランとかで良ければ。》




美《ちょっと待ってね、里沙に確認するから。》




里沙は受話器から会話が聞こえていたようで、OKサインをしていた。




美《いいみたい。じゃぁ夜に…。》





岩《仕事終わったら連絡するから!》




美《分かったよ。待ってるね。》




岩《じゃ!》




電話越しのがんちゃんは楽しそうに感じた。


ハワイに来てるからかな…。と思った。