今日もブログを拝見いただき誠にありがとうございます。
今日は鼻炎について記述いたします。
鼻炎には大きく急性と慢性の物がございます。
風邪・花粉症などにより急に生じたものが急性、蓄膿などで経過の長いものが慢性と捉えていただければわかりやすいです。
鼻炎は虚実と寒熱などを考慮することが多いですがそれ以外の物もございます。
虚とは少ない弱っている状態、実とは過剰な状態、寒は寒さ、熱は熱状態(炎症など)を指します。
普段から鼻炎になりやすい方は虚の方が多いです。外側からの邪などがお身体に侵入し鼻炎を引き起こすためです。
虚の中でもこのようにバリアの弱い方は気虚が多いです。
普段元気な方が風邪が悪化し慢性化することから慢性鼻炎移行することもございますが
経験上慢性鼻炎のケースでは気虚・陽虚の体質の方が多いです。
急性鼻炎では小青竜湯・麻黄附子細辛湯・葛根湯(加川芎辛夷)・辛夷清肺湯などが知られております。
慢性鼻炎では荊芥連翹湯・鼻淵丸・清鼻湯などがございます。
私は冷えからくる急性鼻炎によく麻黄附子細辛湯をご服用いただきます。
慢性鼻炎で熱化し黄色鼻汁を呈するものには鼻淵丸などを処方いたします。
急性鼻炎は鼻炎自体が治癒すれば虚の体質でない限りほぼ収束いたします。
虚の体質の方は一度収束してもすぐ再発したり慢性化いたします。
鼻炎でのご相談はほとんどが再発も含めた慢性鼻炎です。
慢性鼻炎ではまず体質改善が必須になります。
20歳の男性で慢性鼻炎でのご相談がございました。
体力もありスポーツも大好きですが寒くなると透明な鼻汁が毎年再開されます。
確かに体力もあり壮健な体質ですが、スポーツをしすぎることで発汗量が多く気の消耗の激しい方でした。
私はまず初めの2日間だけ衛益顆粒をご服用いただき、その後麦味参顆粒を半分量ご服用するようにお願いいたしました。
バリア機能の消失による鼻炎であることを説明しご服用いただきました。
2日の服用で鼻炎はほぼなくなりました。その後麦味参顆粒を加えることで汗の量も以前ほど出なくなりました。
現在も衛益顆粒と麦味参顆粒を加減しながらご服用いただいております。
鼻炎の再発防止には体質改善が重要であるのがよくわかります。
この方の体質では防衛する衛気を高めて臓腑を高める補気陰を行い体質改善を目指します。
お悩みご相談などございましたらメールお電話などご連絡いただければと思います。
もしよろしければホームページご覧下さい。www.e-ichiyoshi.jpです。
よろしくお願いいたします。