「施主支給部材」の難しさ | 絶対に後悔しないハウスメーカー&工務店選びのブログ

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デザインに定評がある(?)という地元の工務店で建築して2年ほど経過した方から相談をいただきました。仕上げに不満があるけど、自分たちが言っても「こんな程度です。〇〇さんは細かい」などと言われて工務店側の対応が渋いとのこと。
ご自宅はシンプルな間取りながら、随所に施主のこだわりが見えます。使用する部材もずいぶんこだわったとのことで、断熱材は施主自ら輸入したほどです。

ご自宅に伺うと仕上げの割れや不具合が目立ち、調査では様々な構造的不具合が確認できます。特に、お客さんが支給した材料の施工部位に構造的、性能的な不具合が目立つことがわかります。

床下を見ると施主支給の羊毛断熱材が垂れ下がっています。

 

施主指定の水廻り用下地パネルが施工要領を逸脱しており、表面仕上げの随所に影響が出てしまっています。次の写真では壁と床の入隅部の目地が大きく割れていることがわかります。

今後、調査結果を基に、施主・工務店・当センターで対応を検討していきますが、早期解決は難しいかもしれません。

近年、建築部材は一般の方でも比較的容易に購入することができ、施主支給や施主指定部材の採用は増えてきています。支給部材は理想の家づくりを叶えるための強力なツールと言えるでしょう。一方で、工務店にとっては普段使わない特殊部材だという点に注意が必要です。特に、建物の性能に影響する部位に不慣れな材料を使用すると、大幅な性能低下や法令違反につながります。

特殊な部材を採用するには工務店側に相応の知識と経験が必要ですが、それらを兼ね備えた優良な工務店は驚くほど少ないのが現実です。


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