「桜桃忌」坊主より姫多かりき桜桃忌(塩見恵介「虹の種」)昭和23年6月19日の早朝、東京・三鷹の玉川上水で作家太宰治の遺体が発見されました。ともに川に身を投げた山崎富栄の遺体と太宰の体は紐で結び付けられていました。太宰の「桜桃」という小説から6月19日を「桜桃忌」と呼ぶようになりました。「選ばれし者の恍惚と不安二つ我にあり」(ヴェルレーヌ)