
朝から元ノートルダム清心女子大学学長の渡辺和子さんのエッセーを読みました。
「人生にはよく穴があくときがあります。穴があいたがゆえに、あくまで見えなかったものをその穴から見ることなので、たとえば深い井戸の底に水がたまっていると、白昼でも、星影がそこに写るという、この事実を忘れないでいましょう。私たちはともかく、穴があいてしまうと取り乱すけれども、苦しみというものは通りすぎてみると、案外、その苦しみがあってよかったというものになることがあります」と言われております。人間は思うにならないから有り難さを感じるものです。感謝の反対は当たり前。
苦しみの最中にいると
苦しみはもうなくなって
ただ生きるということだけだった
(八木重吉)