

「大人の流儀」第4弾より。
許せないという感情は、むしろ人間らしい感情の在り方なのではないかと感じたんだよ。空気や水のように、人間にとってすぐ隣に「許せない」ことがある。生きることは、許せない人、許せないことに出会うことなんだ。だから、これを許さなければならないというのは大変だよ。…きっといつか許せる日がくる。それまでは許せないことがあっても、クヨクヨせず、胸の中にしまっておけばいい。だいたい、許せない相手をよく見てみろ。大したヤツじゃない。誰もが悔しさや無念を感じながら生きている。許せない人がいることは、生きている証なんだから。そして、許すことができたとき、そこに新しい何かがきっと生まれるはずだよ(伊集院静)。