「月夜のばんに」野原いちめんいっぱいの露です露のひとつぶひとつぶに月の光がひとつぶずつ はいっていますけやきは 葉うらにねむる蝶々の夢を のぞきこんでいます月は まうえみあげると…あらら夢想と移り気で いつも物忘れして雲の廊下に立たされている下級生天使がちらりと見えたよ (工藤直子「あ・い・た・く・て」」)