
自灯明は、仏陀が入滅される前に弟子に示された最後の教えです。「他者に頼らず、自己を拠りどころとして生きなさい」と言う解釈です。
「日の光を籍(か)りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火(ともしび)たれ」
森鴎外随筆『知恵袋』より。
月は大きくてきれいですが、しょせんは太陽の光が反射しているだけで自分で光っているわけではありません。人間の世界にも、会社の七光りや親の七光りに照らされて、一見輝いているように見える人がいます。月と違ってそういう人は、借り物の光をかさにきて威張ったり自分で輝いていると勘違いしたりしがち。そのみっともなさを反面教師にしながら、小さくてもいいから自分が光を放つ存在になることを目指しましょう。他人を見るときも、見かけの輝きに惑わされず、その人自身が輝いているのか借り物の光なのかを見極めたいものです【おとなのマガジン】
「暗闇を呪うより. 1本のロウソクを灯そう」
I wish you a happiness.