「喝」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
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現代では叱咤激励の意味で使われている言葉ですが、これも禅の世界でよく用いられてきた言葉です。禅における「喝」には4種類あるとされています。
(1)相手の迷いや執着を断ち切ってしまう、剣のような「喝!」
(2)相手の思い上がりを粉砕してしまう、ライオンの咆吼のような「喝!」
(3)相手の力量を測るために発する、探るような「喝!」(4)上の3つを包括する、大きな「喝!」

この「喝」、文字通り「かーつ!」と言って発する人もいますし、「ワッ!」とか「ハッ!」とか、いわゆる言葉にならない叫びの場合もあります。それというのも、「喝」という言葉がそもそも「大声を出す、大声で叱る」という意味だからなのです(日経WOMANオンライン「禅の言葉」)

唐代の禅僧・百丈懐海は、あるとき師匠の馬祖道一老師から、文字通り、「喝!」と一喝され、三日耳が聞こえなくなったそうです。腹の底から絞り出す大きな声で、一切を打ち払うのが喝です。
スカッとするほどの大声で自分に「喝」を入れてみます。

カ----ッ!