


ポジターノを皮切りに、四大海運共和国の一つとして地中海世界を縦横無尽に駆け巡ったアマルフィ…、4年前に映画で見て一度は行ってみたい世界遺産です。
イタリアで最も美しい避暑地と言えば、南部のアマルフィ海岸らしい。この国に詳しいノンフィクション作家の島村菜津さんが「スローシティ」でそう書いている。絶壁が連なる入り組んだ地形に小さな町々が点在する。4年ほど前には日本映画の舞台にもなった…(日本経済新聞2013.5.4「春秋」)
地元の人はもっと町を見てほしいのに、日本人ツアー客は、大型バスで来て、団体で昼食をとり、買い物をして、駆け足で次へ向かうそうです。日本人ばかりではなく、アジアから来訪する団体客も東京・京都・大阪をハシゴして、欧米のブランドを買い込んでいくそうです。これを聞いて、ねぶたまつりの観光客を連想してしまいました。易経では、観光とは「国の光を観る」という意味だといいます。光は闇がないと見えません。上辺だけの観光だけでなく、そこに住む人々、暮らし、自然、食べもの、風土なりを五感で体感してもらいたいものです。2015年新幹線函館開通にあたり、青森も「スローシティAOMORI」として、多くの人に体感してもらいたいものです。