

「どろの中のすゞめがいのように、常につちをはなのさきへつけ、すなをあたまえかぶりおり申候」
(武士・実業家坂本龍馬先生)
【解説】
1863(文久3)年6月、龍馬が家族に宛てた手紙の中で書いた言葉。
このころの龍馬先生は、政府の要人と交流して海軍設立を説くなど、その存在感が大きくなっていました。
「すゞめがい」とはシジミのこと。「調子に乗ってつけあがることなく謙虚でいる」という気持ちを表わしています。上り調子の時にこそ、落とし穴が潜んでいるもの。龍馬先生はそのことをよくわかっていました。
ただ、自分が用心していても歴史の激しいうねりの中では如何ともし難く、この4年後、残念ながら暗殺されてしまいます。有名な「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉が書かれているのも、この手紙です。
嗚呼、龍馬が逝く!出でよ現代の坂本龍馬!
我々には謙虚さが必要です。祈りのように、謙虚に、または、真剣に願う…。
We need humility.Ask for humbly or earnestly, as in prayer.