



西岡常一…
法隆寺の宮大工
昭和の大修理に25歳の若さで棟梁となり法隆寺の建築に秘められた先人のさまざまな叡智にふれ、宮大工口伝の確かさを実感し、その伝承と実践に後半生を捧げた。昭和40年からは薬師寺の天平伽藍の復興に際し全国から集められた宮大工の棟梁として法隆寺に見られる先人の叡智を現代に甦らせた。
「最後の宮大工」「法隆寺の鬼」と呼ばれた西岡さんは、厳しい仕事ぶりだけでなく、後継者をしっかりと残しました。映画は「鬼に訊け(宮大工西岡常一の遺言)」は楽しみにしておりました。NHK「プロジェクトX」で感銘を受けました。木の癖を生かすように人の個性を生かすという西岡棟梁の教えは、会社経営にもすっぽりと当てはまります。
「人間も同じやね。甘やかされたら大したもんにはならん」
昭和9年から20年間続いた法隆寺の大改修で棟梁を務め、すべての伽藍の解体修理を行った西岡さんの命は千年先にもいのちを繋げていきます。
「木を切るっちゅ-ことは、命を二つに分けるということ」