

「忠敬は星や暦を好み、測量にはいつも喜びを顔に浮かべて出かけて行った」
【伊能忠敬】(商人・測量家)
人生五十年といわれた江戸時代、その歳から天文学を一から学び、ついには日本地図まで完成させた克己のひと・伊能忠敬。彼が割り出した地球の直径は、現代科学に照らしても千分の一の誤差しかなかったというから驚きです。この言葉は、忠敬が眠る東京上野・源空寺の墓石に刻まれた銘文。もちろん後世作ですが、忠敬の行動の“本質”を見事に言い当てています。
旅先からの手紙に「歯が抜け落ちて一本しかなくなり、奈良漬も食べられなくなった」と書くほど苦労を重ねながらも、偉業を成し遂げられたのは“いつも喜びを顔に浮かべて”いたからにほかなりません。人間、かくありたいものです。
【au大人のStyle】
まさに「好きこそ物の上手なれ」であります。
“What one likes, one will do well.”