

「最愛の人の一個の玉ねぎは丸一頭の羊のご馳走なり」
(アラブの諺)
大好きな人からもらったものは、たとえしょぼくても素晴らしく豪華なものに感じるという意味。
玉ねぎが羊丸ごと一頭に思える――。
そんなにも深く愛せる相手に出会いたいものです。いや、長年連れ添った夫婦にこそ、この諺を当てはめるべきかも。だんだん相手に対する感謝の気持ちが薄れていきますが、ちょっとした行為や言葉が「じつはとても値打ちがある」と頑張って考えるようにしましょう。
配偶者が作った料理がマズかった。
夫婦だから遠慮なく「これマズイよ」と言えるという考え方もありますが、正直に感想をぶつけることが必ずしも良いとは限りません。
最愛の人がせっかく作ってくれたありがたさを噛みしめ、「こんなご馳走はない」と思えば、きっとだんだんおいしく思えてきます。
それもまた、大人の修行のひとつだと言えるでしょう。
au大人のstyle(監修:石原壮一郎)
「これまで見た最も美しい光景は、腕を組んで歩く老夫婦の姿でした」
(グレタ・ガルボ:1905年9月18日 - 1990年4月15日 スウェーデン生まれのハリウッド女優)