

午前12時を回ったところで目が覚めてコーヒーを飲みながら、以前に購入した芸術祭優秀賞受賞作品「高橋竹山-魂の響き-寒撥」を見ました。やはり、津軽三味線の名人にふさわしい偉大な人物だと改めて実感しました。竹山さんが昭和46年の62歳の時にテレビ出演したものを平成17年にビデオ化したものです。ちょうどその直後に中学校の文化事業で竹山さんの講演会と演奏を全校で聴いたのを覚えてます。「竹山ですじゃ、あだしわね~」という語りと流行の歌謡曲を弾いたシ-ンは目に焼き付いてます。今この年になって「津軽三味線」の音色が琴線に触れるようになりました。ビデオ最後の「心眼三絃の章」で真似た「小鳥の口笛」は山を愛した竹山さんの優しさが伝わってきました。
竹山さんの芸風を表現する上でよく「竹山さんの三味線は『弾き三味線』である」と言われます。 これは竹山さんがマスコミに登場するようになった昭和40年代、同じ津軽三味線奏者として活動していた木田林松栄さんが得意とし、現在も主流である津軽三味線の奏法が撥で叩くように演奏するのに対してのものであると言われます。
【プロフィール】
高橋竹山(たかはし ちくざん、1910年(明治43年)6月18日 - 1998年(平成10年)2月5日)は津軽三味線の名人。本名高橋定蔵。一地方の芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者である。 演歌歌手北島三郎が歌った『風雪ながれ旅』のモデル。