


「人間五十年、下天のうちをくらぶれば夢幻のごとくなり。一度生を得て、滅せぬもののあるべきか」(敦盛)
「本能寺の変」で明智光秀の謀反で最後を遂げた織田信長は「是非におよばず」と言ったそうです。不景気だとか政治が悪いだとかまわりのせいにしても状況は何も変わりません。まずは現実を受け止めて「無常の世」を悟るべきなのでしょう。信長が天下人レースのトップに踊り出た「桶狭間の戦い(1560)」は、小が大に勝ったお手本です。彼の情報感覚、経済政策、国際性の勝利であります。独断専行のカリスマ性も時にはリーダーには必要な資質なのかも知れません。いずれにしても織田信長は己の最後をイメージしていた可能性があります。「うつけ者」を演じた信長の人生は今も尚、人を魅了します。人は事をなすには「狂」になれと吉田松陰先生もおっしゃってました。