桜葬 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
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東奥日報朝刊に掲載されておりました。
散る桜
送る桜の
散る桜
(良寛)

桜は無常を象徴する花で花王と呼ばれるほど人々に愛されております。桜吹雪の中を歩いていると、イリュージョン世界にいるようです。私も西行のように「ねがはくは花のしたにて春死なむそのきさらぎの望月のころ」のように旅立っていきたいと思っております。

「死が多様であれば葬式も多様なはず。現在の『家族葬ブーム』にしろ、業者が仕掛けたものではなく、遺族の欲求が先行したものである。葬式の個性化はますます進むであろう」(『SOGI』碑文谷創編集長)
当然のお墓の在り方も変わってくるでしょう。桜葬は樹木葬を拡大したものであると思います。樹木葬が個人墓なら、桜葬は合祀墓。進む少子高齢化社会で孤立化する人間同士がネットワークで支え合う社会づくりが急務であります。行政は環境整備をして、そういうネットワーク団体やNPOなどをマッチングしたりコーディネイトしたりする役目を担っていくべきです。もちろん第三者によるチェック機関も必要になるでしょう。人と人とが支えあう社会がかつて日本人が当たり前のように持っていた「公共心」ではないでしょうか。その心が「美しい日本」を創っているのです。

散る桜
送る桜の
散る桜

年々歳々花相似たり。
歳々年々人同じからず。