古代中国人「二元論」この世のすべては、対立する二つのものから成り立つ。天と地、昼と夜、男と女、善と悪、表と裏美と醜、禍と福、陰と陽…そして、これらの二つのものは、相対立しながら相互に影響しあい、あるいは転化しあう。家庭でも妻と夫、親と子、が、やはり対立補完しあっている…。『易経』は、陰と陽の組み合わせによって森羅万象の解明を試みた。『老子』は「美は同時に醜であり、善は同時に悪である」と喝破した。