葬儀サービス業も競争原理で価格破壊が始まりデフレ傾向であります。人口動態の死亡数と葬儀に関わる売上規模が正比例してはおりません。いわゆる単価の下落傾向であります。良いものを安くというのが生き残りの条件なのはわかります。
しかし私は儀礼の本質的な意味をしっかりと自分自身考えてから業者を決めて、葬儀を主体的に執行してもらいたいと考えております。「なにもわからないから…」「世間一般に…」「お金がないから…」「人付き合いがないから…」などなど、よく打ち合わせ時にお客様が口にする言葉です。そもそも安いということで何でもかんでも省略してしまっていいものか極めて疑問です。またわからないからすべて業者まかせというのも疑問であります。
業者サイドで言えば、葬儀に関わる費用がブラックボックスになっていたほうが、業者主導でやりやすいし、利幅のある商品を売りやすいと思います。
それで本当に満足感を得られるのでしょうか?また心が癒されるのでしょうか?儀礼の省略簡素化は人間関係の省略簡素化につながると私は考えます。そこに儀礼の本質的な意味があると思います。
今一度(一度しかない人生)、自分の死を見つめ、自分の葬儀を考えてみませんか?それが良く生きることにつながりクオリティ・オブ・ライフ(QOL)を高めていきます。